実機インストールを3倍速くする方法(ただしインストールだけ)
iOSで開発するとき、実機で確認する時は、もちろんXcodeで実機インストールを行っていますよね?(AppCodeなどはこの際のぞきます)
しかし、デバッグ目的じゃなくてとにかく速く実機にインストールして、微調整した内容をチェックしたい時があると思います。
そんな時、実機インストール独特の待ち時間は、気になるものです。
色々と調べていたところ、どうやら同じデバイスでも、アプリが沢山入っているものとそうでないものとでは、インストール&デバッガ起動までの時間にかなり差があることがわかりました。
まっさらな状態に近ければ割と速いのですが、そうはいってもアプリを消すのは躊躇しますよね。
そこで今回ご紹介する方法は、こちら。
これ何かというと、コマンドラインからデバイスにアプリをインストールしてくれるツールなんですね。使い方は、こんな感じ。
ターミナルで以下のように オプション -bをつけてアプリのフルパスを指定します。
#fruitstrap -b demo.app
こうするとコマンドラインから接続されている
デバイスに直接アプリをインストール しててくれます。
このツールの良い点は、インストールがかなり速いこと。
そして、オプション -dをつけなければ、デバッガが起動しないこと。
(最新のXcodeは、LLDBを使っているため現時点のfruitstrapのプログラムは、GDBを動かす都合上、実際 -dオプションは動作しません)
つまりインストールだけ行ってくれます。
少なくとも手元の環境では3倍近く速くなった気がします。
しかし、このコマンドをコマンドラインで打ち込むのは、少々面倒ですよね。
できれば、Xcodeに統合したい。そこで重要なのが、Xcodeのschemeという機能。
出てきた設定画面でPost-actionsを選び、ダイアログ下部の+ボタンをクリックして
Run Scriptを次のように追加します。
Xcodeには、便利な環境変数が用意されているのでそれを利用しましょう。
最後にsay Doneと入れているのは、Macでは、sayというコマンドがデフォルトで
備わっており、引き数で指定した英語を読み上げてくれます。
なので今回は、インストール完了時に”終わったよ”としゃべらせています。
便利ですね。
これを保存して、ビルドすれば、ビルド完了後に実機にインストールを行ってくれます。
ビルドだけを行いたいときは、デフォルトのSchemeに切り替えましょう。
実機インストールが遅いなと感じている方は是非、試してみてください。