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ちょっとした技術ブログです

実機インストールを3倍速くする方法(ただしインストールだけ)

iOSで開発するとき、実機で確認する時は、もちろんXcodeで実機インストールを行っていますよね?(AppCodeなどはこの際のぞきます)

しかし、デバッグ目的じゃなくてとにかく速く実機にインストールして、微調整した内容をチェックしたい時があると思います。

そんな時、実機インストール独特の待ち時間は、気になるものです。

 

色々と調べていたところ、どうやら同じデバイスでも、アプリが沢山入っているものとそうでないもとでは、インストール&デバッガ起動までの時間にかなり差があることがわかりました。

まっさらな状態に近ければ割と速いのですが、そうはいってもアプリを消すのは躊躇しますよね。

 

そこで今回ご紹介する方法は、こちら。

fruitstrap

 

これ何かというと、コマンドラインからデバイスにアプリをインストールしてくれるツールなんですね。使い方は、こんな感じ。

 

ターミナルで以下のように オプション -bをつけてアプリのフルパスを指定します。

#fruitstrap -b demo.app

 

こうするとコマンドラインから接続されている

デバイスに直接アプリをインストール  しててくれます。

このツールの良い点は、インストールがかなり速いこと。

そして、オプション -dをつけなければ、デバッガが起動しないこと。

(最新のXcodeは、LLDBを使っているため現時点のfruitstrapのプログラムは、GDBを動かす都合上、実際 -dオプションは動作しません)

つまりインストールだけ行ってくれます。

 

少なくとも手元の環境では3倍近く速くなった気がします。

 

しかし、このコマンドをコマンドラインで打ち込むのは、少々面倒ですよね。

できれば、Xcodeに統合したい。そこで重要なのが、Xcodeschemeという機能。

 

f:id:Seasons:20130711021415p:plain

出てきた設定画面でPost-actionsを選び、ダイアログ下部の+ボタンをクリックして

Run Scriptを次のように追加します。

f:id:Seasons:20130711021433p:plain

 

Xcodeには、便利な環境変数が用意されているのでそれを利用しましょう。

最後にsay Doneと入れているのは、Macでは、sayというコマンドがデフォルトで

備わっており、引き数で指定した英語を読み上げてくれます

なので今回は、インストール完了時に”終わったよ”としゃべらせています。

便利ですね。

 

これを保存して、ビルドすれば、ビルド完了後に実機にインストールを行ってくれます。

ビルドだけを行いたいときは、デフォルトのSchemeに切り替えましょう。

 

実機インストールが遅いなと感じている方は是非、試してみてください。