cocos2d-x 開発のレシピは、本物のレシピ本。買わない理由が見当たらない。
- 作者: 松浦晃洋,齊藤建二,古木映治
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2013/06
- メディア: 単行本
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著者の松浦さん( @syuhari )から献本を頂戴して、今日一気に読了しました。
タイトル通りのレシピ系の集まりということで若干ボリュームを舐めてました...(ごめんなさい!)
期待を激しく裏切られる内容で超超良書。
これからcocos2d-xを使って開発したい方は、Must buyな1冊であることをお勧めします。
なぜ、そこまでお勧めしたいか?詳しくは...。
cocos2d-xについて
cocos2d-xといえば、cocos2d-iphoneのマルチプラットフォーム版ということで、
じわじわと人気を集め、私が運営しているfacebook groupや開催している勉強会でも
利用者が多いことを実感していました。
しかし、問題は日本語の書籍がなかったこと。
実際なくてもcocos2dのフォーラムやコミュニティは非常に活発で、
Webでググれば( ただし英語 )たいていの情報は手に入る環境ではありました。
日本でのcocos2d-xxの利用者が増えてきたということもあり、日本語で検索しても
最近はよくヒットすることが多いとはいえ、情報が分散しているのも若干不便だったように思えます。(慣れていればそっちが便利な時も多いですが^^; )
今回発売された、cocos2d-xのレシピ本は、レシピ本というよりは、リファレンスに近いといっても過言ではない出来だと思います。
読了してみて、私がこの本をおすすめしたいポイントをあげてみました。
- 環境構築について日本語で解説!(これが実はかなり嬉しい)
- レシピとして掲載されている内容でゲームにおける必要な機能を把握できる
- デバッグ環境構築についても触れられている(残メモリ、プロファイリングなど)
- cocos2d-x独自実装の内容におけるTipsの解説
(cocos2d-iphoneの配列処理の違いなど) - cocos2d-x使用時にはまりやすいポイントも掲載:CCSprite関連
(実はこういうのってレシピとして扱うか悩むところですが掲載されていて本当によかったと思います。はまりどころを知っているだけで有益です) - マルチ解像度に対応するためのテクニックやTips
- cocos2d専用GUI関連パーツについての解説が充実
- サウンド処理のベーシックな方法からテクニックまで網羅
- ネットワーク通信を行いたいときの実装方法について解説
(最近のコンテンツはネットワーク連動が多いため、こういうネタは非常に嬉しいです) - XcodeでAndroidビルドを行う方法
- Android 4.2マルチユーザー対応方法についても!
- Eclipse + NDKデバッグ方法について詳しく解説(ありがたい!)
- 外部ツールの解説も豊富
(TexturePacker、Paritcle Designder、Glyph Designer、Level Helper、CocosBuilderなどなど)
本当にこの内容で2200円でいいんですか!?というほど、ボリューム満載で読み応えがすさまじいです。。。
下記リンクの目次をみるだけでもそのボリュームがおわかりいただけると思います。
特に後半のChapterに掲載されている内容は、知っておくとデバッグ効率が上がるテクニックや便利な外部ツールの紹介が豊富でこの部分だけでも個人的に買いでした。
cocos2dは、良くAPIの仕様が変わることでも有名ですがある程度使いこなせれば、
その差分に対応していくことはさほど面倒なことではないため、基礎をしっかり押さえるためにも本書で学んでおくと良いと思います。
著者の皆さん本当にお疲れ様でした!
すばらしい本をありがとうございます^^